Nature ハイライト

有機化学:キラルアミン合成が容易に

Nature 523, 7561

炭素–窒素二重結合を持つイミンは、アミン合成において炭素求核剤に対する求電子剤として働く。イミンの炭素原子の電子密度を高めることで、イミンを炭素求電子剤に対する求核剤として機能させることができれば、合成可能なアミンの種類を大幅に増やすことができる。今回L Dengたちは、まさにそれを可能にする手順を開発した。著者たちは、イミンとエナールの高効率不斉反応を促進する新しいキラル相間移動触媒の発見と開発について報告している。この反応によって、キラルアミノ化合物の合成を目的とする概念的に新しく実用的な手法が得られる。

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