Nature ハイライト
有機化学:キラルアミン合成が容易に
Nature 523, 7561
炭素–窒素二重結合を持つイミンは、アミン合成において炭素求核剤に対する求電子剤として働く。イミンの炭素原子の電子密度を高めることで、イミンを炭素求電子剤に対する求核剤として機能させることができれば、合成可能なアミンの種類を大幅に増やすことができる。今回L Dengたちは、まさにそれを可能にする手順を開発した。著者たちは、イミンとエナールの高効率不斉反応を促進する新しいキラル相間移動触媒の発見と開発について報告している。この反応によって、キラルアミノ化合物の合成を目的とする概念的に新しく実用的な手法が得られる。
2015年7月23日号の Nature ハイライト
計算論的神経科学:嗅内皮質のスピード細胞
構造生物学:ABC輸送体の1つの構造
中枢神経系疾患:外傷性脳損傷でのシス型リン酸化タウによるタウオパチー
太陽物理学:コロナジェット形成の再検討
DNAナノテクノロジー:グラフ理論が切り開くナノスケールの3Dプリンティングへの道
有機化学:キラルアミン合成が容易に
集団遺伝学:ケネウィックマンとは何者か
集団遺伝学:両親の血縁度は子の身長と知性に関連する
遺伝学:変異率変動を解析
植物科学:時間を記録する免疫系
寄生虫学:薬剤スクリーニング用の改変型Cryptosporidium