Nature ハイライト
集団遺伝学:両親の血縁度は子の身長と知性に関連する
Nature 523, 7561
ROHgenコンソーシアムが、102のコホートからなる35万人以上を対象に、ゲノムのホモ接合連続領域(ROH;全長にわたってホモ接合であると考えられる領域)を調べることで、ホモ接合性が人々の健康に重要な形質に与える影響を検証した。健康に関わる16の量的形質に着目した解析から、ホモ接合連続領域の総和と4つの複合形質[身長、1秒量(努力肺活量測定の最初の1秒間の努力呼気量)、一般認知能力、学業達成度(就学期間)]との間に統計的に有意な関連があることが分かった。いずれの場合もホモ接合性が上昇すると量的形質の値が低下した。ゲノム全域のホモ接合性が、血圧、低密度リポタンパク質(LDL)コレステロールや、その他の心血管代謝関連形質に影響することを示す証拠は得られなかった。
2015年7月23日号の Nature ハイライト
計算論的神経科学:嗅内皮質のスピード細胞
構造生物学:ABC輸送体の1つの構造
中枢神経系疾患:外傷性脳損傷でのシス型リン酸化タウによるタウオパチー
太陽物理学:コロナジェット形成の再検討
DNAナノテクノロジー:グラフ理論が切り開くナノスケールの3Dプリンティングへの道
有機化学:キラルアミン合成が容易に
集団遺伝学:ケネウィックマンとは何者か
集団遺伝学:両親の血縁度は子の身長と知性に関連する
遺伝学:変異率変動を解析
植物科学:時間を記録する免疫系
寄生虫学:薬剤スクリーニング用の改変型Cryptosporidium