Nature ハイライト

分析化学:新しい糖分析法

Nature 526, 7572

糖には枝分かれ構造や立体異性が存在するため、特に合成された糖の分析は困難である。今回P Seebergerたちは、質量、電荷、サイズ、形状に応じて分子を分離するイオン移動度質量分析法(IM–MS)で、グリカン(多糖類)の位置異性体や立体異性体を明確に同定できることを実証しており、組成、結合性、立体配置が異なる6つの合成糖異性体を分析できた。IM–MSは、短時間で済み、少量のサンプルしか必要としないため、複雑な糖の分析に極めて有効な手段になると思われる。

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