Nature ハイライト
神経科学:ショウジョウバエ嗅覚系での神経符号化
Nature 526, 7572
感覚刺激の神経表現は、信号処理が脳の上位層に進むにつれて、疎になり相互相関性が減る傾向にある。例えば、異なるにおいは希少なニューロンでより少ない数の発火を起こすようになる。G Turnerたちは、ショウジョウバエの嗅覚処理中枢の第4ニューロン層[キノコ体出力ニューロン(MBON)]からの包括的な記録に基づいて、いくつかの非常に相関の高いチューニング曲線を見いだした。彼らはさらに、疎な神経層での高度に刺激特異的な情報が少数の最終運動出力に収束していくという、こうした感覚表現の再フォーマット化は、神経可塑性に関連しており、従って動物個体ごとに柔軟に変化することも示した。
2015年10月8日号の Nature ハイライト
疫学:マラリア制圧のための介入策の評価
ウイルス学:SERINC5は天然の抗レトロウイルス薬である
構造生物学:グリシン受容体の作動機序
惑星科学:異彩を放つけんびきょう座AU星のデブリ円盤
量子物理学:2チャネル近藤物理が臨界となる
分析化学:新しい糖分析法
進化論:母親の状態と仔の性比
神経科学:ショウジョウバエ嗅覚系での神経符号化
がん:標的治療中の大腸がんのゲノミクス
システム生物学:出芽酵母における細胞サイズの決定
がん:メディエーターキナーゼ抑制の抗白血病作用