Nature ハイライト
がんゲノミクス:髄芽腫のエピゲノミクス
Nature 530, 7588
小児の脳腫瘍である髄芽腫のゲノム研究では、臨床的に異なる4つの分子的サブグループがあることが明らかにされている。そして今回、28個の原発性髄芽腫組織に含まれる活性化型遺伝子調節エレメントのマッピングが行われ、個々のサブグループごとにエンハンサーが異なる調節を受けていることが明らかになった。この結果から、サブグループ間の相違や、特性がはっきりしていなかったサブグループ3と4の細胞起源を特徴付ける転写因子についての手掛かりが得られる。
2016年2月4日号の Nature ハイライト
構造生物学:α-シヌクレインにとっての普通は無秩序状態
ウイルス学:薬物療法の間のHIV-1の存続
がんゲノミクス:髄芽腫のエピゲノミクス
光物理学:束縛電子のサブフェムト秒制御
電気化学:光電気化学的水分解の効率向上に向けて
固体地球科学:ローソン石が不安定断層すべりのきっかけとなるか?
分類学:珍渦虫類の謎を解く
神経科学:神経発達障害のモデル
複雑ネットワーク:老化の秘密は時間の尺度にあり
ウイルス学:アデノ随伴ウイルス感染に欠かせない受容体