Nature ハイライト
構造生物学:酵母U4/U6.U5 tri-snRNPの構造
Nature 530, 7590
長井潔(英国MRC分子生物学研究所)たちは1年足らず前に、メッセンジャーRNAのスプライシングに関わる複合体である酵母U4/U6.U5トリ核内低分子リボ核タンパク質複合体(tri-snRNP)の分解能5.9 Åでの低温電子顕微鏡構造を明らかにしたが、それに続いて今回報告された構造では3.7 Åの分解能が達成されている。分解能がこのように向上したことにより、tri-snRNPの構造の解明がさらに進められ、スプライソソームの活性化と触媒コアの集合とについて機能に関する新たな手掛かりが得られた。
2016年2月18日号の Nature ハイライト
神経科学:ため息中枢ニューロンの発見
構造生物学:酵母U4/U6.U5 tri-snRNPの構造
量子物理学:新しい量子情報アーキテクチャー
気候科学:氷流と氷床の安定性
人類学:安定性をもたらす力としての人の道を説く神
進化遺伝学:進化上の変化を追跡する
幹細胞:腸陰窩でのWntシグナル伝達
発生生物学:幹細胞の性
免疫学:血液と脳の間でのT細胞のやりとり
免疫学:NEK7はNLRP3インフラマソームの活性化を仲介する
構造生物学:レトロウイルス八量体インテグラーゼの構造