Nature ハイライト
発生生物学:幹細胞の性
Nature 530, 7590
発生因子やホルモン因子は、生理学的性分化に関与することが知られている。今回I Miguel-Aliagaたちは、ショウジョウバエ(Drosophila)の腸管の体細胞性幹細胞で働いていることがこれまでに知られていなかった性分化経路が、器官のサイズ、生殖における可塑性、および腫瘍発生性傷害への応答の性特異的な違いを支配していると報告している。この発見は、成体腸管幹細胞の本来の性が、成体期における器官のサイズの維持と可塑性の調節の両方で主要な役割を担っている可能性を示唆している。
2016年2月18日号の Nature ハイライト
神経科学:ため息中枢ニューロンの発見
構造生物学:酵母U4/U6.U5 tri-snRNPの構造
量子物理学:新しい量子情報アーキテクチャー
気候科学:氷流と氷床の安定性
人類学:安定性をもたらす力としての人の道を説く神
進化遺伝学:進化上の変化を追跡する
幹細胞:腸陰窩でのWntシグナル伝達
発生生物学:幹細胞の性
免疫学:血液と脳の間でのT細胞のやりとり
免疫学:NEK7はNLRP3インフラマソームの活性化を仲介する
構造生物学:レトロウイルス八量体インテグラーゼの構造