Nature ハイライト
進化遺伝学:進化上の変化を追跡する
Nature 530, 7590
表現型形質の発生に関わる進化遺伝学は、対象とする形質が単一であっても、多くの異なる遺伝子や長い経過時間が関与して複雑になる可能性がある。今回R Bremたちは、酵母のいくつかの種で、糖質利用の特化の進化を可能にしたグルコース/ガラクトース利用の調節経路の変化を詳細に分析した。その結果、生殖隔離された種の間で適応度のトレードオフに関わっている一連の分岐的な遺伝子座が明らかになった。この研究から、深く分岐した種の間でも複雑な表現型の遺伝的マッピングが実現可能であることが示唆された。
2016年2月18日号の Nature ハイライト
神経科学:ため息中枢ニューロンの発見
構造生物学:酵母U4/U6.U5 tri-snRNPの構造
量子物理学:新しい量子情報アーキテクチャー
気候科学:氷流と氷床の安定性
人類学:安定性をもたらす力としての人の道を説く神
進化遺伝学:進化上の変化を追跡する
幹細胞:腸陰窩でのWntシグナル伝達
発生生物学:幹細胞の性
免疫学:血液と脳の間でのT細胞のやりとり
免疫学:NEK7はNLRP3インフラマソームの活性化を仲介する
構造生物学:レトロウイルス八量体インテグラーゼの構造