Nature ハイライト

免疫学:T細胞を動員して自己免疫を軽減する

Nature 530, 7591

今回P Santamariaたちは、自己免疫疾患のモデルマウスやモデルヒト化マウスを使い、自己免疫疾患に関連する、単一の種特異的ペプチド–主要組織適合遺伝子複合体(pMHC)で覆ったナノ粒子を全身に送達してやると、抗原特異的なTR1様制御性T細胞が誘導されて、確立している自己免疫疾患が抑制されることを示した。この結果は、所定の自己免疫疾患に関与する単一pMHCは、どれであっても複雑な自己免疫応答の抑制に使用できると考えられるという説を裏付けるものである。

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