Nature ハイライト
エピジェネティクス:RNAのm1A修飾
Nature 530, 7591
RNAのN6-メチルアデノシン(m6A)修飾は、トランスクリプトーム全体で広く存在することが認識されて以来、集中的に研究されてきた。今回C Heたちによる新たな研究で、異なるメッセンジャーRNA修飾、N1-メチルアデノシン(m1A)の重要性が全トランスクリプトームレベルで調べられた。修飾は動的であるが、カノニカルな転写開始部位あるいは選択的転写開始部位の周辺の構造領域に集中しており、その存在はより高度なタンパク質の発現と相関する。
2016年2月25日号の Nature ハイライト
進化遺伝学:現生人類とネアンデルタール人の間の初期の遺伝子交換
免疫学:T細胞を動員して自己免疫を軽減する
エピジェネティクス:RNAのm1A修飾
エピジェネティクス:MLL酵素群の活性化機構
宇宙論:位置が特定された高速電波バースト
無機化学:鉄触媒を用いた水の酸化
生物地球科学:長期にわたる海洋の炭素シンク
社会進化:罰を与えることは信頼性の印となる
古生物学:ヒト族の歯のサイズの進化
がんの代謝:アミノ酸除去でがんと闘う