Nature ハイライト
大気科学:始生代の上層大気
Nature 533, 7602
初期の地球の大気中の酸素濃度が低かったことを裏付ける証拠の大半は、始生代の下層大気の組成に関連したものである。今回、オーストラリアで27億年前の石灰岩に保存されていた、これまでで最古の化石微小隕石が見つかった。これらの微小隕石は、その組成から、酸素の豊富な大気に侵入する際に融解したとき酸化されたことが示唆されるため、始生代の上層大気との化学的相互作用の記録を保存していると考えられる。
2016年5月12日号の Nature ハイライト
気候科学:モンスーン変動の起源
ゲノム進化:サケ科ゲノムの進化を探る手掛かり
神経科学:性特異的に再結合する神経ネットワーク
量子物理学:フェムト秒光パルスを使った準粒子衝突型加速器
有機化学:活性化されていないC–H結合の官能基化
大気科学:始生代の上層大気
生物地理学:新世界ザルの初期の移動
神経科学:四肢麻痺における筋応答の部分的回復
人体発生学:ヒト初期胚モデル
微生物学:腸内微生物の間に見られる協力関係
構造生物学:アデノシンA2A受容体の活性化