Nature ハイライト
神経科学:四肢麻痺における筋応答の部分的回復
Nature 533, 7602
今回、麻痺患者の運動を回復させるために、大脳皮質運動野から皮質内植え込み電極で記録した信号を、前腕筋の活動にリアルタイムでリンクさせられることが示された。運動野の信号を解読して用いることで、患者の腕に巻いたスリーブに仕込まれた神経筋電気刺激システムを制御した。このシステムで各指の動きをそれぞれ制御でき、永続的な脊髄損傷を負った24歳の男性患者は、これを使って6種の異なる手首と手の随意運動が可能になり、対象物を握り・操り・放すことができるようになった。
2016年5月12日号の Nature ハイライト
気候科学:モンスーン変動の起源
ゲノム進化:サケ科ゲノムの進化を探る手掛かり
神経科学:性特異的に再結合する神経ネットワーク
量子物理学:フェムト秒光パルスを使った準粒子衝突型加速器
有機化学:活性化されていないC–H結合の官能基化
大気科学:始生代の上層大気
生物地理学:新世界ザルの初期の移動
神経科学:四肢麻痺における筋応答の部分的回復
人体発生学:ヒト初期胚モデル
微生物学:腸内微生物の間に見られる協力関係
構造生物学:アデノシンA2A受容体の活性化