Nature ハイライト
集団遺伝学:後期旧石器時代のユーラシア人
Nature 534, 7606
今回D ReichとS Pääboたちは、約4万5000~7000年前のユーラシア人51個体の古代ゲノムデータを解析した。データから、新石器時代前のヨーロッパの集団の歴史について、これまでで最も包括的な知見が得られ、この期間のヨーロッパ人集団において、移動や集団の入れ替わりが繰り返し起こっていたことが裏付けられた。ネアンデルタール人系統の寄与は、約4万5000年前の3~6%から現在のおよそ2%へと低下していた。
2016年6月9日号の Nature ハイライト
微生物群集:実験計画法とマイクロバイオーム
集団遺伝学:後期旧石器時代のユーラシア人
神経科学:脅威への反応を選択する脳の回路
ナノテクノロジー:環状の軌道を動くナノマシン
地球化学:下部マントルのさびの分解
古人類学:フローレス原人の第2の遺跡
微生物群集:ヒトマイクロバイオームの動態
医学研究:ブラジルのジカウイルスはマウスで先天異常を引き起こす
がん治療:腫瘍耐性を阻止する二価のmTOR阻害剤
構造生物学:0.48 Å分解能で得られた金属タンパク質の構造