Nature ハイライト
医学研究:ブラジルのジカウイルスはマウスで先天異常を引き起こす
Nature 534, 7606
ブラジルでは小頭症を持って生まれる小児が増加しており、ジカウイルスの感染と関連付けられているが、ジカウイルスが先天異常の原因であることを示す直接的な実験的証拠はまだなかった。今回A Muotriたちは、マウスのSJL系統で、ブラジルのジカウイルスが胎盤を通過して、小頭症の兆候などの子宮内での成長制限の原因となり得ることを報告している。また彼らは、このウイルスはヒトの脳オルガノイドに感染でき、アポトーシスによる細胞死や、大脳皮質層の破壊を引き起こすことを示している。
2016年6月9日号の Nature ハイライト
微生物群集:実験計画法とマイクロバイオーム
集団遺伝学:後期旧石器時代のユーラシア人
神経科学:脅威への反応を選択する脳の回路
ナノテクノロジー:環状の軌道を動くナノマシン
地球化学:下部マントルのさびの分解
古人類学:フローレス原人の第2の遺跡
微生物群集:ヒトマイクロバイオームの動態
医学研究:ブラジルのジカウイルスはマウスで先天異常を引き起こす
がん治療:腫瘍耐性を阻止する二価のmTOR阻害剤
構造生物学:0.48 Å分解能で得られた金属タンパク質の構造