Nature ハイライト
神経科学:ガンマリズムの乱れとアルツハイマー病の病理
Nature 540, 7632
脳の神経回路における約20~50 Hzの振動であるガンマリズムの乱れは、さまざまな神経疾患の顕著な特徴であり、アルツハイマー病患者や特定のアルツハイマー病マウスモデルで観察されている。L Tsaiたちは今回、こうしたガンマ振動の乱れがアルツハイマー病の5XFADマウスモデルでも見られ、ガンマ振動はプラークの形成や認知機能の低下が開始するのに先立って減弱することを明らかにしている。注目すべきことに、APP/PS1などの複数のマウスモデルと野生型マウスで、ガンマ周波数(40 Hz)で振動するようにニューロンを訓練すると、アミロイドβペプチドのレベルを減少させることができた。
2016年12月8日号の Nature ハイライト
神経科学:ガンマリズムの乱れとアルツハイマー病の病理
免疫学:S-2-ヒドロキシグルタル酸による幅広い免疫刺激
分子生物学:m6Aは神経活動を調節する
宇宙論:静穏な状態にある星形成銀河
テクトニクス:大洋中央海嶺におけるテクトニック応力
生物多様性:土地利用の強化と生物多様性
生物医学:新しいミトコンドリア置換技術
微生物学:治療薬になる可能性が見えてきた抗菌物質ミクロシン
微生物学:mavirusプロヴィロファージは宿主の原生生物を防御する
タンパク質設計:ウイルスに似た薬物送達システム
細胞生物学:染色体歩行を用いた染色体トポロジーの決定