Nature ハイライト

タンパク質設計:ウイルスに似た薬物送達システム

Nature 540, 7632

W Sundquistたちは今回、エンベロープを持つウイルスの集合過程に着想を得て、「エンベロープを持つタンパク質ナノケージ(EPN)」と呼ばれるハイブリッド生体材料を設計した。EPNには、膜結合と自己集合、それにESCRT(endosomal sorting complexes required for transport)装置の動員という特性が取り込まれている。最適化されたEPNは、複数のナノケージを含む小胞として放出することができ、ウイルス糖タンパク質を導入しておけば、標的細胞と融合したり積み荷を送達したりできる。このような自発的に生成されるハイブリッド生物ナノ材料はさらなる応用のためにモジュールに分けて加工することが可能である。

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