Nature ハイライト

宇宙論:静穏な状態にある星形成銀河

Nature 540, 7632

今回、赤方偏移z = 2より遠方にある銀河で初めて元素存在度を測定した結果が報告されている。この銀河は、z = 2.1の距離、つまり宇宙が30億歳であった時代のものであり、分析から、これまで見つかっている銀河の中でマグネシウム濃度が最も高い大質量銀河で、そのマグネシウム濃度は、同程度の質量を持つ現在の銀河に見られる濃度の2倍であることが明らかになった。この銀河の元素存在度のパターンが、重力崩壊型超新星のみによる濃集および1億~5億年の星形成時間スケールと一致していることから、この銀河は宇宙で最も活発な星形成銀河の1つである。

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