Nature ハイライト
宇宙論:静穏な状態にある星形成銀河
Nature 540, 7632
今回、赤方偏移z = 2より遠方にある銀河で初めて元素存在度を測定した結果が報告されている。この銀河は、z = 2.1の距離、つまり宇宙が30億歳であった時代のものであり、分析から、これまで見つかっている銀河の中でマグネシウム濃度が最も高い大質量銀河で、そのマグネシウム濃度は、同程度の質量を持つ現在の銀河に見られる濃度の2倍であることが明らかになった。この銀河の元素存在度のパターンが、重力崩壊型超新星のみによる濃集および1億~5億年の星形成時間スケールと一致していることから、この銀河は宇宙で最も活発な星形成銀河の1つである。
2016年12月8日号の Nature ハイライト
神経科学:ガンマリズムの乱れとアルツハイマー病の病理
免疫学:S-2-ヒドロキシグルタル酸による幅広い免疫刺激
分子生物学:m6Aは神経活動を調節する
宇宙論:静穏な状態にある星形成銀河
テクトニクス:大洋中央海嶺におけるテクトニック応力
生物多様性:土地利用の強化と生物多様性
生物医学:新しいミトコンドリア置換技術
微生物学:治療薬になる可能性が見えてきた抗菌物質ミクロシン
微生物学:mavirusプロヴィロファージは宿主の原生生物を防御する
タンパク質設計:ウイルスに似た薬物送達システム
細胞生物学:染色体歩行を用いた染色体トポロジーの決定