Nature ハイライト
テクトニクス:大洋中央海嶺におけるテクトニック応力
Nature 540, 7632
今回Y Tanたちは、高速で拡大する東太平洋海膨に沿って起きた大洋中央海嶺の火山噴火を、地震観測を用いて調べている。彼らは、この噴火が長さ5 kmのメルトに富んだ部分で始まり、その後テクトニック応力の長期的な蓄積に起因する静的応力の変化によって、少なくとも35 kmの海嶺軸に沿って破壊が促進されたと推測している。著者たちは、マグマ的にロバストな高速拡大海嶺であっても、拡大のかなりの部分は、その下のマグマレンズ内のマグマの過圧ではなく、テクトニック応力が蓄積されて臨界レベルに達したことに起因している可能性があると結論している。
2016年12月8日号の Nature ハイライト
神経科学:ガンマリズムの乱れとアルツハイマー病の病理
免疫学:S-2-ヒドロキシグルタル酸による幅広い免疫刺激
分子生物学:m6Aは神経活動を調節する
宇宙論:静穏な状態にある星形成銀河
テクトニクス:大洋中央海嶺におけるテクトニック応力
生物多様性:土地利用の強化と生物多様性
生物医学:新しいミトコンドリア置換技術
微生物学:治療薬になる可能性が見えてきた抗菌物質ミクロシン
微生物学:mavirusプロヴィロファージは宿主の原生生物を防御する
タンパク質設計:ウイルスに似た薬物送達システム
細胞生物学:染色体歩行を用いた染色体トポロジーの決定