Nature ハイライト
生物多様性:土地利用の強化と生物多様性
Nature 540, 7632
土地利用の強化が局所的な種の豊かさに与える影響についてはよく知られているが、景観および地域レベルでの影響を明らかにすることはそれほど容易ではない。M Gossnerたちは今回、12の栄養段階に属する4000を超す種によって構成されるドイツの105か所の草原で、土地利用の強化が生物多様性に与える影響を評価した。その結果、局所的な土地利用強度がわずかに上昇しただけでも、地上および地下の両方で、微生物群、植物群および動物群にわたって生物相の均質化が引き起こされることが分かった。今回の知見は、土地利用の強化が景観スケールで広範な種の生物多様性を低下させることを示唆している。
2016年12月8日号の Nature ハイライト
神経科学:ガンマリズムの乱れとアルツハイマー病の病理
免疫学:S-2-ヒドロキシグルタル酸による幅広い免疫刺激
分子生物学:m6Aは神経活動を調節する
宇宙論:静穏な状態にある星形成銀河
テクトニクス:大洋中央海嶺におけるテクトニック応力
生物多様性:土地利用の強化と生物多様性
生物医学:新しいミトコンドリア置換技術
微生物学:治療薬になる可能性が見えてきた抗菌物質ミクロシン
微生物学:mavirusプロヴィロファージは宿主の原生生物を防御する
タンパク質設計:ウイルスに似た薬物送達システム
細胞生物学:染色体歩行を用いた染色体トポロジーの決定