Nature ハイライト
気候科学:海洋の鉛直循環が二酸化炭素の取り込みを制御する
Nature 542, 7640
海洋は、産業革命以降、人為的な二酸化炭素排出量の約40%を取り込んでおり、最大の二酸化炭素シンクとなっている。しかし、海洋の二酸化炭素の取り込みには大きな十年変動があり、この変動を特定の過程に帰することは困難であった。今回、海洋の鉛直循環の変動が、過去数十年にわたる海洋の二酸化炭素の取り込み量を変化させる主な要因であったことが見いだされている。例えば、2000年以降の海洋の炭素の取り込み量は、この期間の鉛直循環の低下によって増加していることが分かった。
2017年2月9日号の Nature ハイライト
遺伝学:希少な遺伝的バリアントを新たな高みに
幹細胞:キメラ膵島でマウスの糖尿病を抑える
分子生物学:Argonauteのリン酸化がマイクロRNAを調節する
天文学:中間質量ブラックホールの検出
物理学:細菌の集団振動
気候科学:海洋の鉛直循環が二酸化炭素の取り込みを制御する
生態学:植物群落の修復が花粉媒介を促進する
免疫学:シトクロムP4501はAHRリガンドを調節する
細胞生物学:Sasとその受容体は抗がん応答を引き起こす
細胞生物学:ペルオキシソームの形成にはミトコンドリアが役割を果たしている
生化学:セキュリンによるセパラーゼの阻害