細胞生物学：ペルオキシソームの形成にはミトコンドリアが役割を果たしている

ペルオキシソームにはさまざまな代謝酵素が存在する。この膜に囲まれた細胞小器官はミトコンドリアと密接に連携して働き、多数の酵素カスケードの反応を完了させるために代謝産物を交換している。ペルオキシソームは、新たに生じることも、既存の細胞小器官、特に小胞体から分裂して生じることもある。哺乳類細胞ではペルオキシソームに必須の膜タンパク質の一部は、ペルオキシソームがないとミトコンドリアに取り込まれることが知られており、H McBrideたちは今回これに興味を持ち、ペルオキシソームの形成にミトコンドリアが果たす役割を調べた。その結果、哺乳類細胞のペルオキシソームは、小胞体だけから生じた構造ではなくて、ミトコンドリアにも由来していることが分かった。

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