Nature ハイライト
構造生物学:エボラを入れる箱を組み立てる
Nature 551, 7680
エボラウイルスのヌクレオカプシドは、ゲノムとそれを取り囲むタンパク質でできた殻に当たるカプシドからなり、ウイルス組み立ての足場として、またゲノム複製の鋳型として機能する。J Briggsたちは今回、クライオ(極低温)電子線トモグラフィーを用いてエボラウイルスのヌクレオカプシドの構造を解いた。使われたのは無傷ウイルス中のヌクレオカプシドと組換え集合体で、解析結果からウイルスRNAをカプシドで包み、アクセサリータンパク質を集合させる際のモデルが考案された。
2017年11月16日号の Nature ハイライト
地球物理学:深部マントルの神秘
腫瘍免疫学:脂肪肝でのがんリスクの増大
生化学:酵素の動態をFRETで見る
惑星科学:冥王星はもやのため寒い
材料科学:これまでの考えとは異なる粉粒体の動き
生態学:保全のコスト
神経科学:移動運動速度の制御回路
微生物学:腸内の細菌が宿主防御を打ち破る
分子生物学:ユビキチンがDNAアルキル化の修復を推進する
構造生物学:エボラを入れる箱を組み立てる