Nature ハイライト
神経科学:無脊椎動物のニューロンの再配線
Nature 553, 7687
学習と記憶は動物界では一般的な過程だが、無脊椎動物の神経系の構造的可塑性を示すことはこれまで困難だった。今回M HartとO Hobertは、線虫の一種Caenorhabditis elegansの雄の成体で、交尾行動を制御するDVBニューロンに、広範囲に及ぶ経験依存的なシナプス再配線が起こることを報告している。彼らはさらに、ニューレキシンとニューロリギンが再配線過程で役割を持つことも示している。これは、ヒトの神経疾患や精神健康障害に関わるとされているこれらの細胞接着分子の新たな機能である。
2018年1月11日号の Nature ハイライト
神経科学:無脊椎動物のニューロンの再配線
幹細胞:アセトアルデヒドが幹細胞のDNA損傷を引き起こす
天文学:2つの高赤方偏移銀河の回転
惑星科学:ガスによって新たな自転状態に入る彗星
材料科学:半導体の明るい未来
保全生物学:統治が湿地の生物多様性に及ぼす影響
微生物学:大腸の炎症に対抗
生物工学:遺伝性難聴を治療する
がん:融合遺伝子が腫瘍の代謝を促進する
分子生物学:LINE-1のサイレンシングの効果
構造生物学:カルシウムチャネルのこれまで知られていなかったゲート開口方式