Nature ハイライト
天文学:2つの高赤方偏移銀河の回転
Nature 553, 7687
波長が157.7 μmの1階電離炭素の禁制輝線[C II]は、近傍の星形成銀河における冷却ガスの主な輝線の1つであり、立証はされていないものの初期宇宙では明るいと予想されていた。今回R Smitたちは、赤方偏移6.85と6.81にある2つの赤外選択銀河を、[C II]線を用いて分光学的に確認したことを報告している。これらの銀河は明るく、表面全体にわたって速度勾配が見られる。もしこうした勾配が回転を表しているなら、これらの銀河の力学的性質は、宇宙史においてさらに20億年後の明るいHα輝線銀河に似ていることになる。
2018年1月11日号の Nature ハイライト
神経科学:無脊椎動物のニューロンの再配線
幹細胞:アセトアルデヒドが幹細胞のDNA損傷を引き起こす
天文学:2つの高赤方偏移銀河の回転
惑星科学:ガスによって新たな自転状態に入る彗星
材料科学:半導体の明るい未来
保全生物学:統治が湿地の生物多様性に及ぼす影響
微生物学:大腸の炎症に対抗
生物工学:遺伝性難聴を治療する
がん:融合遺伝子が腫瘍の代謝を促進する
分子生物学:LINE-1のサイレンシングの効果
構造生物学:カルシウムチャネルのこれまで知られていなかったゲート開口方式