Nature ハイライト
気候変動:陸域の貯水量の定量化
Nature 557, 7707
陸域の貯水量の変化傾向の理解は、人類や生態系の持続可能性を維持するのに極めて重要である。今回M Rodellたちは、重力測定衛星GRACEによって得られた2002~2016年の陸域の貯水量の記録を分析している。その結果、貯水量が著しく増加している地域と減少している地域が明らかになった。中には、こうした地域が隣接していることもあった。主な結論の1つは、いずれの地域における変化も、自然な気候変動と人間の活動を合わせた統合的な影響を反映していることであり、これは各国内および各国間で水の管理に共同して取り組む必要があることを示している。
2018年5月31日号の Nature ハイライト
気候変動:陸域の貯水量の定量化
量子物理学:フォトニックシミュレーションによる分子ダイナミクス研究
神経科学:ニューロンのバランスを取る
構造生物学:原核生物が隠し持つユビキチン化の仕組み
核物理学:大質量星内で促進される炭素燃焼
量子材料:グラフェンナノリボンの磁性
表面化学:界面におけるイオン輸送
幹細胞:Notch–コラーゲンV–カルシトニン受容体シグナル伝達が幹細胞の静止状態を維持する
免疫学:ミクログリアによるアストロサイト機能の制御機構
分子生物学:ADNPは調節複合体を形成して遺伝子発現を抑制する