Nature ハイライト

幹細胞:Notch–コラーゲンV–カルシトニン受容体シグナル伝達が幹細胞の静止状態を維持する

Nature 557, 7707

筋幹細胞である衛星細胞は、筋と直接接触する特定の場所に限定して存在するが、このようなニッチに衛星細胞が保持される仕組みは分かっていない。今回P MourikisとS Tajbakhshの研究チームは、マウスで、衛星細胞が産生するコラーゲンが、カルシトニン受容体との相互作用を介して、衛星細胞の静止状態の維持に関与するNotchシグナル伝達経路を細胞自律的に調節し、さらにNotchがコラーゲンの発現を調節することを示している。コラーゲンに変異を持つマウスでは、カルシトニンの送達により、コラーゲンを必要としなくなり、筋幹細胞の静止状態や自己複製の異常が救済された。

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