Nature ハイライト

免疫学:ミクログリアによるアストロサイト機能の制御機構

Nature 557, 7707

中枢神経系における炎症環境は、ニューロンとグリア細胞集団間での複雑な相互作用により決定される。F Quintanaたちは今回、多発性硬化症(MS)の実験的な自己免疫脳炎マウスモデルにおいて、ミクログリアがアストロサイトの機能を正と負に調節する機構について調べ、ヒトMSでも対応する分子により同様の機構が働いていることの裏付けを得た。食物中のトリプトファン代謝産物によって、アリール炭化水素受容体を介してミクログリアが活性化され、アストロサイトの転写プログラムと中枢神経系の炎症が調節されることが分かった。

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