Nature ハイライト
物性物理学:固体を二次元ファンデルワールスナノ結晶へ変換する
Nature 577, 7791
二次元材料は、独特な多くの物理的特性や化学的特性を示し、こうした特性は、エレクトロニクスやセンシングからエネルギー貯蔵や触媒作用まで幅広く応用できる可能性がある。グラフェンや遷移金属カルコゲニドなどの構造は、剥離や気相成長によって幅広く作られているが、相を制御した二次元材料の合成はまだ難しい。今回S Yangたちは、非ファンデルワールスMAX相固体を2H(三角プリズム)/1T(八面体)相の二次元ファンデルワールス遷移金属カルコゲニド層へ効率よく変換する合成戦略を実証している。この方法では、単層を高いスループットで作製でき、一連の非ファンデルワールス固体を、相を選択してファンデルワールスナノ結晶へ変換する一般的な戦略が得られる可能性がある。
2020年1月23日号の Nature ハイライト
原子物理学:自己組織化臨界現象
ナノスケール材料:ゲルマニウムによる半導体キュービットのスケーリング
物性物理学:固体を二次元ファンデルワールスナノ結晶へ変換する
エネルギー科学:リボンかハニカムか
水文学:三角州の正味の増大
神経発生:ヒト海馬発生の分子アトラス
発生生物学:ヒトの胚形成の解明
微生物学:母体の微生物相が新生仔の感染を防ぐ交差反応性IgG抗体を誘導する
がん免疫学:B細胞と三次リンパ組織様構造は免疫療法の奏効性を予測する
がん:がんと発生でEMTと繊維化を結び付ける仕組み
ウイルス学:cOAを標的とする新規な抗CRISPR酵素
分子生物学:クロマチンによる複製起点活性化の調節