Nature ハイライト
分子生物学:クロマチンによる複製起点活性化の調節
Nature 577, 7791
真核生物では、DNA複製は細胞周期ごとに1回起こるので、複製起点の活性化は厳密に調節されている。今回G Liたちは、クロマチンがこの複製起点活性化過程にどのように関わるかを明らかにしている。ヒストンバリアントのH2A.Zは、クロマチン修飾酵素SUV420H1に結合してH4K20me2修飾を促進し、この標識がORC1を引き寄せて初期複製起点を活性化するのである。
2020年1月23日号の Nature ハイライト
原子物理学:自己組織化臨界現象
ナノスケール材料:ゲルマニウムによる半導体キュービットのスケーリング
物性物理学:固体を二次元ファンデルワールスナノ結晶へ変換する
エネルギー科学:リボンかハニカムか
水文学:三角州の正味の増大
神経発生:ヒト海馬発生の分子アトラス
発生生物学:ヒトの胚形成の解明
微生物学:母体の微生物相が新生仔の感染を防ぐ交差反応性IgG抗体を誘導する
がん免疫学:B細胞と三次リンパ組織様構造は免疫療法の奏効性を予測する
がん:がんと発生でEMTと繊維化を結び付ける仕組み
ウイルス学:cOAを標的とする新規な抗CRISPR酵素
分子生物学:クロマチンによる複製起点活性化の調節