Nature ハイライト
水文学:三角州の正味の増大
Nature 577, 7791
全球の河川三角州の面積は、海水準の上昇、ダム化、土地被覆変化など多くの要因の影響を劇的に受ける可能性がある。今回J Nihenhuisたちは、全球の調査を行って、過去30年にわたって三角州が年間約54 km2増大してきたことを示している。この増大の大半が、森林伐採に伴う堆積物運搬の増大に起因しており、ダムによる堆積物の減少を相殺している。著者たちは、海水準上昇が三角州の減少により強力な役割を担う可能性があるため、過去の傾向が今後も持続するとは限らないと警告している。
2020年1月23日号の Nature ハイライト
原子物理学:自己組織化臨界現象
ナノスケール材料:ゲルマニウムによる半導体キュービットのスケーリング
物性物理学:固体を二次元ファンデルワールスナノ結晶へ変換する
エネルギー科学:リボンかハニカムか
水文学:三角州の正味の増大
神経発生:ヒト海馬発生の分子アトラス
発生生物学:ヒトの胚形成の解明
微生物学:母体の微生物相が新生仔の感染を防ぐ交差反応性IgG抗体を誘導する
がん免疫学:B細胞と三次リンパ組織様構造は免疫療法の奏効性を予測する
がん:がんと発生でEMTと繊維化を結び付ける仕組み
ウイルス学:cOAを標的とする新規な抗CRISPR酵素
分子生物学:クロマチンによる複製起点活性化の調節