Nature ハイライト
神経発生:ヒト海馬発生の分子アトラス
Nature 577, 7791
海馬の機能については詳細な研究が行われてきたが、ヒト海馬発生の分子的プログラムや分子的特徴については分かっていなかった。X Wangたちは今回、単一細胞RNA塩基配列解読を用い、ヒト胎児脳の3万個以上の細胞の目録を作り、それらの発生軌跡を探索している。その結果、SOXCの転写因子群が、この重要な脳領域の出現に重要な役割を持つ可能性が示された。
2020年1月23日号の Nature ハイライト
原子物理学:自己組織化臨界現象
ナノスケール材料:ゲルマニウムによる半導体キュービットのスケーリング
物性物理学:固体を二次元ファンデルワールスナノ結晶へ変換する
エネルギー科学:リボンかハニカムか
水文学:三角州の正味の増大
神経発生:ヒト海馬発生の分子アトラス
発生生物学:ヒトの胚形成の解明
微生物学:母体の微生物相が新生仔の感染を防ぐ交差反応性IgG抗体を誘導する
がん免疫学:B細胞と三次リンパ組織様構造は免疫療法の奏効性を予測する
がん:がんと発生でEMTと繊維化を結び付ける仕組み
ウイルス学:cOAを標的とする新規な抗CRISPR酵素
分子生物学:クロマチンによる複製起点活性化の調節