Nature ハイライト

地球:太古の石英に見つかった始生代の大気中のアルゴン

Nature 498, 7452

M Pujolたちは、西オーストラリアのピルバラ・クラトンで得られた35億年前の石英に閉じ込められた流体包有物中のアルゴンを分析した結果を報告している。こうした試料は大きな変成を受けておらず、包有物が始生代の淡水と熱水流体の始原的な混合物を含んでいることを示唆する証拠がある。分析の結果、古大気の40Ar/36Ar比が、現在の値のほぼ半分という結果が得られた。40Arは40Kのゆっくりとした放射性崩壊に由来するが、36Arは始原的で、地球史の初期にマントルから完全に脱ガスしている。こうした知見は、初期の珪長質地殻の形成と一致している。

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