Nature ハイライト
微生物学:糖尿病リスクの腸内マーカー
Nature 498, 7452
近年得られた証拠では、腸内微生物叢の変化が、肥満や糖尿病、心血管疾患などのさまざまな代謝性疾患に関連していることが示唆されている。F Bäckhedたちは、グルコース制御が正常、異常あるいは糖尿病型であるヨーロッパ系女性のコホートを対象に、糞便内メタゲノムの特性解析を行い、そこから得られた知見を最近報告された中国人コホートと比較した。この解析から、これら2つのコホート間で2型糖尿病を識別するためのメタゲノムマーカーが異なることが明らかになり、メタゲノムによる予測法は、調査対象集団の年齢や地理的位置に特異的なものにすべきであることが示唆された。
2013年6月6日号の Nature ハイライト
古生物学:保存状態の良好な初期霊長類の化石
神経科学:ラットは上を目指す
細胞:ゲノムおよびクロマチンの摂動を感知する
物性物理学:擬ギャップ周辺の転移
物理学:フェルミガス中の第二音波
応用物理学:ラマン分光による単一分子の内部構造解明
地球:太古の石英に見つかった始生代の大気中のアルゴン
微生物学:糖尿病リスクの腸内マーカー
免疫:腸内細菌に対する免疫応答
生化学:隠れた代謝産物がタンパク質合成に関わっている