Nature ハイライト

機械工学:in situでできる低摩擦トライボ膜

Nature 536, 7614

今回、運動する機械的界面の間を潤滑する新しい手法が報告されている。この手法は、触媒活性を有するナノメートルスケールの結晶性摺動面上で基油分子からin situで炭素トライボ膜が直接得られることを利用している。銅触媒を加えたモリブデン窒化物またはニッケル触媒を加えたバナジウム窒化物からなる、今回新たに開発したコーティングを鋼基板に施すことで、潤滑油から保護トライボ膜が生成され、この膜によって摩耗がほぼなくなり、その摩擦は調製潤滑剤から生成されるトライボ膜よりも小さくなった。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度