Nature ハイライト
機械工学:in situでできる低摩擦トライボ膜
Nature 536, 7614
今回、運動する機械的界面の間を潤滑する新しい手法が報告されている。この手法は、触媒活性を有するナノメートルスケールの結晶性摺動面上で基油分子からin situで炭素トライボ膜が直接得られることを利用している。銅触媒を加えたモリブデン窒化物またはニッケル触媒を加えたバナジウム窒化物からなる、今回新たに開発したコーティングを鋼基板に施すことで、潤滑油から保護トライボ膜が生成され、この膜によって摩耗がほぼなくなり、その摩擦は調製潤滑剤から生成されるトライボ膜よりも小さくなった。
2016年8月4日号の Nature ハイライト
遺伝子変動:2型糖尿病における遺伝子の変動
ワクチン:ジカ・デングワクチン開発を目指す
量子物理学:電荷量子化の発展のモデル
機械工学:in situでできる低摩擦トライボ膜
神経科学:脳幹が後吸気活動を生じさせる
システム生物学:抗腫瘍細菌に自制機構を組み込む
心疾患:アテローム性動脈硬化の発生機構
がん:ネオアンチゲンに対する腫瘍抵抗性
分子生物学:代替5′ mRNAキャップ形成経路
構造生物学:53BP1が2つのヒストン標識を同時に認識する仕組み
構造生物学:AMPA受容体のゲート開閉を調節するTARP γ2