Nature ハイライト
がん:ネオアンチゲンに対する腫瘍抵抗性
Nature 536, 7614
がん免疫療法としての変異誘導性ネオアンチゲンの開発における重要な疑問は、T細胞応答が誘導されたときに、ヒトのがんのネオアンチゲンレパートリーが安定であるかどうかということである。E Verdegaalたちは今回、養子T細胞療法を受けている2人の黒色腫患者由来の経時的な腫瘍試料と腫瘍浸潤リンパ球を解析し、免疫原性抗原の消失および発現低下による腫瘍逃避の証拠を提示している。この結果は、腫瘍抵抗性を回避するために、広範なネオアンチゲン特異的T細胞応答を治療的に誘導するべきであることを示唆している。
2016年8月4日号の Nature ハイライト
遺伝子変動:2型糖尿病における遺伝子の変動
ワクチン:ジカ・デングワクチン開発を目指す
量子物理学:電荷量子化の発展のモデル
機械工学:in situでできる低摩擦トライボ膜
神経科学:脳幹が後吸気活動を生じさせる
システム生物学:抗腫瘍細菌に自制機構を組み込む
心疾患:アテローム性動脈硬化の発生機構
がん:ネオアンチゲンに対する腫瘍抵抗性
分子生物学:代替5′ mRNAキャップ形成経路
構造生物学:53BP1が2つのヒストン標識を同時に認識する仕組み
構造生物学:AMPA受容体のゲート開閉を調節するTARP γ2