Nature ハイライト
計算生物学:構造が固定化されたペプチドの設計と合成
Nature 538, 7625
共有結合架橋によって構造が固定化された天然ペプチドは、サイズがタンパク質と小分子の中間で、特に強力な薬理活性化合物になり得る。そうしたペプチドの形状は、標的の結合ポケットに適合するように進化してきた。今回D Bakerたちは、そうしたコンホメーションが制限されたさまざまな形状のペプチドをde novo設計する計算方法を提示しており、その方法を用いて骨格環化や内部ジスルフィド結合によって安定化させた短いペプチドモチーフを合成し、その安定性が並外れて高いことを示している。今回の設計方法と合成された安定な骨格は、新世代のペプチド系薬物の開発に向けて有望な出発点となる。
2016年10月20日号の Nature ハイライト
計算生物学:構造が固定化されたペプチドの設計と合成
マラリア:新しいタイプの抗マラリア薬、二環式アゼチジン
微生物学:Frizzledは抗C. difficile薬の標的である
高エネルギー宇宙物理学:異常なフレアを起こしている2つのX線源
超高速フォトニクス:マルチペタヘルツ周波数で動作するエレクトロニクス
ナノフォトニクス:分子スケールでのエネルギー移動の制御
地球力学:インド洋地震後のマントルレオロジー
地球力学:インド洋地震後の上部マントルダイナミクス
幹細胞:霊長類モデルで、発作を起こした心臓が幹細胞で回復
細胞生物学:腫瘍細胞の生存を支えるエピシャペローム
分子生物学:Cezanne(OTUD7B)の構造と機能