Nature ハイライト
地球力学:インド洋地震後の上部マントルダイナミクス
Nature 538, 7625
S Barbotたちは今回、インド洋地域の連続測地観測局で観測・記録された2012年インド洋地震直後の余効変動から、海洋アセノスフェア内のカンラン石は最少でも約0.01重量%の水を含んでいる必要があると推測している。地震は、アセノスフェアの上の海洋リソスフェア全体を通して共役断層を深部まで破壊しており、上部の層のカンラン石が乾燥していることと矛盾しない。著者たちは、こうしたレオロジー的性質の対照性は、浮力によるメルトの移動によって海洋地殻がおそらく形成されたために、リソスフェア–アセノスフェア境界をまたいで水が失われたことで生じたと説明している。
2016年10月20日号の Nature ハイライト
計算生物学:構造が固定化されたペプチドの設計と合成
マラリア:新しいタイプの抗マラリア薬、二環式アゼチジン
微生物学:Frizzledは抗C. difficile薬の標的である
高エネルギー宇宙物理学:異常なフレアを起こしている2つのX線源
超高速フォトニクス:マルチペタヘルツ周波数で動作するエレクトロニクス
ナノフォトニクス:分子スケールでのエネルギー移動の制御
地球力学:インド洋地震後のマントルレオロジー
地球力学:インド洋地震後の上部マントルダイナミクス
幹細胞:霊長類モデルで、発作を起こした心臓が幹細胞で回復
細胞生物学:腫瘍細胞の生存を支えるエピシャペローム
分子生物学:Cezanne(OTUD7B)の構造と機能